日本の基層文化を探るために、諸々の神話や民話を生み出した文化の濃密な地方を訪ねます。例示すれば、神話では熊野、出雲、日向、伊勢など、民話・民俗学では遠野、奥三河、鳥海山の麓・最上川流域、奄美諸島、沖縄、特に八重山、宮古、北陸、山陰など。
山岳信仰・修験道では、白山三馬場、立山、熊野、出羽三山、吉野、大山などのほか、あまり観光化されていない寺社仏閣。
また、熊野の四大祭り、京都今宮神社のやすらい祭り、秋田県西馬音内の盆踊り、天竜川上流域の花祭りなど、一連の霜月祭り、盆冬の祭りで有名な南信州・新野、南九州椎葉や高千穂の神楽、沖縄各地の様々な神行事など、今では少なくなってしまった神と死者と生者が集う本当の祭りの現場 に参加します。要するに、日本人の深層への旅です。
無論、単なる観光旅行ではありませんから、現地では宮司や僧侶や郷土研究者の案内や講義も用意されます。