土に還るーアジア食農共栄圏構想

近代主義の発展のもと、経済を始めあらゆるものが、西洋モデルこそ人類が到達した最高のものと受け取られたようです。こうして、第1次産業から今では第7次産業まで発展し、もはや人間の制御を超えてチェルノブイリや福島などの負の遺産を、この先何百年、何千年にもわたり子孫に残すことになったのです。

無論、私たちも科学や産業の発展に反対するわけではありませんが、一方で一握りのテクノクラートに私たちの未来を全面的に託すわけにもいきません。私たちはやはり、縄文以来の自分の身の丈にあった生き方も手放してはならないと考えます。つまり、科学技術や市場経済から自由になって、改めて地に触れ、そこに宿る陽光や水気を感じつつ、紛れもなく自分もその一部であることを確認すべきと考えます。

私たちはこのパンデミックこそ天啓と考え、今こそ孤立化した生き方を見直す一環として、人が集い、耕し、自分の育てたものを食する場として農場を開設いたします。そこも同時に、老若男女が合宿して語り合う寺子屋のようなものを目指します。また、優れた農業指導者の下、アジアからも若者を呼んで農業に基づくアジア共栄圏のモデルを築きます。

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